大阪本町ギャラリー446で、宮本敏明さんの写真展が行われています。
今回は新作で、今までの延長でありながらも、ひとつ壁を越えた写真になっていると思いました。
このギャラリーに集う人々面を捉えているのですが、表面1mmの凹凸までもまさに写し取っていて、これは絵画ではない写真そのものの力を感じることが出来ます。
印刷用紙も、特殊加工された和紙に刷っていて、刷るというより摺ると言った方が適した言葉ではないかと思います。
大きな画面に映し出された面には、鋭利なナイフで削り出すような写しが成されていて、人によって、眼であったり、頬であったり、口元の髭であったり、その生々しさに美を感じることが出来ます。
少し欲張りすぎて、会場が息苦しく感じましたので、もう少し広い壁面に、飾られた部屋も見てみたいと感じました。
宮本氏は、かの伊集院静氏に見込まれて、氏の著作物の写真を数多く担当されています。このスペースに、伊集院氏のポートレートが1枚飾られているのを見たかったと思いました。
この写真たちに会うために、は是非ギャラリーに足を運んで、実物を見てほしいと思います。